SEO対策に関する情報は数多く出回っており、1年前に存在したアルゴリズムでも今は関係無くなっているということがしばしば。「何からしたらいいのか、何を信じたらいいのか分からない」という状況ではありませんか?

ノウハウをすべて把握し、すべての施策を実施することは不可能。なぜならGoogleアルゴリズムのアップデートは公開されていないものばかりだからです。

Gary “鯨理” Illyes(Google社員)

一概には言えませんが、ほとんどのアップデートは伝えられずに行われます。
しかし、モバイルフレンドリーアップデート(スマートフォンでの見やすさを優先して検索上位に表示させるアルゴリズムアップデート)のように、特定の名前がつくようなアップデートが行われたら一般にお知らせするかもしれません。(引用:Gary Illyes @ twitter 翻訳は本記事著者)

Googleアルゴリズムがなぜ存在し、どのような方向性でアップデートが行われているかを理解するとSEOに関するノウハウの選別ができるようになります。

今回はSEO対策初心者にわかりやすくGoogleアルゴリズムを解説します。

SEOとは

Search(検索) Engine(エンジン) Optimization(最適化)の略で、検索表示される順位を決める仕組みのことです。

例えばGoogleの検索窓に検索キーワードを入れた場合、検索結果上部に広告が出てきます。そして、広告の下部分にはWebページのタイトルがずらりと並んでいます。

検索結果リスティング 検索結果

検索結果画面内で一番クリックされる場所は、検索順位1位のページです。

検索順位とクリック率

(参照:2017年版Google検索順位別クリック率データ| INTERNET MARKETING NINJAS)

1位と2位ではクリック率が約2倍、1位と10位ではクリック率は約13倍異なるというデータが上記の図です。

購買意欲の高い検索キーワード(例「水道、修理」)の場合、単純計算で10位のページより1位のページの売上が約13倍多いということになります。

SEO対策で上位に表示させ、顧客を獲得する集客方法はSEM(Serch Engine Marketing)と呼ばれています。

注意:検索結果画面によるアクセスの獲得を総称してSEMと言われています。検索順位を上げるSEO対策のみならず検索結果上位に表示される広告枠で上位に表示させる手法も含めた表現です。(参考:SEMとSEOの違い

検索上位に表示させる方法とSEOの仕組み

SEOの仕組みはユーザーが求めている情報だけを提供する検索エンジンを作るために構成されています。具体的なSEO対策の方法を交えながら仕組みを理解しましょう。

1.ユーザーが検索窓に入れるキーワードを使う

検索結果を見たユーザーがまず目にするんはページのタイトルです。ユーザーが「ちょうど知りたい情報がありそう!」と思ってクリックしてしまうタイトルが結果的にユーザーのニーズを満たします。

「SEO,キーワード」と検索するユーザーに訪問して欲しいページの場合、「SEO対策に効くキーワードの選び方」のように検索窓に入れる順番でタイトルに含めることがポイントです。ページタイトル下に表示させる概要(スニペット)にもキーワードを用いて文章を作成しましょう。だたし、不自然なキーワードの入れ込みには要注意です。

SEOキーワードの入れすぎは厳禁!Googleからペナルティを受ける禁止事項

2.滞在時間を増やすサイト設計

GoogleやFacebookほど大きな媒体の場合、ユーザー数の新規獲得にはあまり力を入れていません。

Googleにとっての新規ユーザーの獲得はテストの点数を90点から100点にするようなもので、コストがかかってしまいます。
世界中のブラウザ利用率
検索エンジンシェア
出典:Start Counter 2017年データ(http://gs.statcounter.com/)
上記のグラフのように、Googleは世界的シェアを獲得しています。ところが、Googleは2017年、2018年と過去の売上を更新し続けています。

近年のGoogleが率先して獲得したい要素は、ユーザーの時間です。

SNSやゲームアプリなど、様々なインターネット広告媒体が誕生し、ユーザーがインターネット広告に触れる機会が多様化しています。そこでGoogleは、広告に触れる回数ではなく、時間が重要な要素だと考えたのです。時間を独占できるYouTubeの買収や、Google+の事業といった娯楽要素に進出しました。

また、サイトの滞在時間が長いサイトや回遊率が高いサイトはユーザーが満足している証として評価の基準になっています。

3.引用したくなるようなサイトを作る

本記事にはいくつか引用しているページがあります。なぜ引用したかと言うと、役に立ち、信頼度の高い情報元を掲載することによって本コンテンツの信頼度を向上させたいからです。

つまり、Googleは引用されたサイト=検索エンジン利用者にとって有益な情報である可能性が高いという判断を行います。

  • オリジナルな情報
  • 最新情報
  • 真似しにくい貴重な情報
  • わかりやすくまとめられた情報
  • 権威性・信頼性の高い情報
  • サイトのテーマに専門性・一貫性がある

上記の要素を取り入れると引用されやすい質の高いページになります。

しかし、意図的に外部サイトにリンクを貼ることは行ってはいけません。不自然な被リンクはペナルティを課されます。

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4.Google以外のインターネットサービスから誘導する

このアルゴリズムはGoogleは絶対に公開しない内容ですが、Googleが利益を追求する企業である以上、有力な説になっています。

弊社ではいくつかサイトを運用しているのですが、SNSでの拡散後、明らかに検索流入が増えています。

SNS拡散アクセス数

すべての流入元からのユーザー数

SNS拡散検索アクセス数

検索流入によるユーザー数

SNSからの流入以外にも、アップロードしたばかりのサイトにユーザーが訪れるとユーザーの評価をGoogleが計測しやすいという理由もあります。

SNSでの拡散は検索エンジンの評価を得るまでの期間を短くする施策とも言えます。

5.ページ表示速度を上げる

ページの読み込みに3秒以上かかってしまうとユーザーの40%が離脱するというデータがあります。Google側からすると、ページの遅延によりGoogleを使われなくなってしまっては広告による売上が減少する要因となってしまいます。

PageSpeed Insightsで表示速度を評価しましょう。

サイト表示速度

PageSpeed Insights

最適化の値はモバイル、PCともに90以上が望ましいです。

「2018年7月9日からモバイル表示速度の評価の割合を検索順位により強く反映させる」とGoogleから公式で発表されました。

すべてのユーザーを対象に Speed Update のロールアウトを開始しました。

引用:ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します|ウェブマスター向け公式ブログ

AMP(Accelerated Mobile Pages)化

AMPとは、スマホでの検索結果で表示される超軽量データページのことを指します。WEBサイトの表示速度の遅さはデータ量の多さが主な要因です。ユーザーにとって表示速度が遅いページと早いページのどちらが良いかというと、もちろん表示速度が早いほうがいいですよね!

Googleも公式に推奨しています。私はAMP化するだけで、検索掲載順位が上がりました。

意外と簡単!AMP化をwordpressで設定する手順

アニメーションの停止

アニメーションや動画(YouTubeの埋め込みなど)はサイトの表示速度を大幅に低下させる要因です。スマートフォン表示の場合はアニメーションを停止しましょう。

画像の解像度を抑える

高画質の画像はページの読み込み量が多くなるため、表示速度が遅くなる原因になりがちです。

トリミングによるサイズ変更や画像圧縮を行い、データ容量を削減しましょう。

Tinypng(画像圧縮サイト)

EWWW Image Optimizer(ワードプレスプラグイン)

キャッシュ系プラグインの利用(ワードプレス時)

ワードプレスでは表示速度を上げるためにキャッシュ系プラグインを使うことができます。

キャッシュとは、ページのデータを保存し、別のページでもデータの一部を使いまわすことによって読み込みデータ量を抑えるという仕組みです。

しかし、私はキャッシュ系プラグインの導入をおすすめしません。phpに詳しくない人が安易にキャッシュ系プラグインをいれてしまうとサイトが真っ白に表示されかねません。私はその対応に1日費やす結果になりました。トラブルによりプラグインを消去したあとも後遺症が残るのでご注意を。

強いて言うなら、私が過去に使っていたキャッシュ系プラグインWP Super Cacheをおすすめします。

サーバーの選定

WEBサイトの情報はサーバーに保管されています。アクセスが集中したときに一つのサーバーからデータをダウンロードすると、どうしてもサーバーに負荷がかかってしまいます。

回線速度を確認してからサーバーを選ぶことをおすすめします。

私はXサーバーを利用しています。1ドメイン無料キャンペーンを定期的にやっているのでお得です。表示速度、対応に関しては申し分ありません。

表示速度の観点で言うとwpXクラウドがおすすめです。上記でお見せしたPageSpeed Insightsによる最適化数値93を計測したサイトで使用しています。規約にも書いてありますが、このサーバーを使ってキャッシュ系プラグインを使うと大変なことになりますのでご注意を。

同時にテーマはSEO内部対策済みWordPressテーマ Emanonを使用しています。レイアウトが崩れたり、機能が最小減に抑えられている分、軽いのが特徴のテーマです。

6.クローラーの巡回を促進

Googleアルゴリズムの仕組みはクローラーと言われるロボットが世界中のページを巡回し、サイトの評価を行っています。

ページのスクロール量(ユーザーが読み進めたいほど求めている情報か)、スクロールが止まる場所(ユーザーが求めている情報の可能性示唆)、滞在時間(ユーザーが満足するページか)、ドメイン内での回遊率は高いか、見にくいレイアウトになっていないかをクローラーは判別しています。

クローラーは基本的に”リンクをたどって”ページを巡回します。

ロボットの巡回を促す施策は下記の通りです。

  • HTML,XMLサイトマップの生成
  • パンくずリスト表示
  • SerchConsoleの「クロール」→「Fetch as Google」にて更新したばかりのページをレンダリング
  • カテゴリの階層を浅くする(SEO対策に効くカテゴリ分けと内部構造
  • サイトに訪問してもらう施策を行う(SNS,メールマガジンなど)

今後のGoogleはアルゴリズムの参考はGoogle Webマスター向け公式ブログSerchConsoleヘルプをご利用ください。

アルゴリズムが整備され、アップデートが行われ続ける理由

検索エンジンの誕生は1993年2月、スタンフォード大学の学生が開発したArchitext(後のExcite)だと言われています。

しかし、当初の検索エンジンはアルゴリズムの精度が低く、キーワードがタイトルに入ってるだけで検索順位を操作できる時代でした。時代が進むと、検索エンジン利用者が増加し、検索順位を向上させることによりビジネスの売上を作ろうとする人が増えました。そこで誕生したのがSEO対策です。検索エンジンからの流入がもたらす売上を確保するためにアルゴリズムがカバーしきれない小手先のテクニックで検索上位に表示させる企業が続出しました。

そのような連鎖が生まれると検索エンジンを使う人が少なくなってしまい、Googleのように広告で売上をつくる目的で整備した検索エンジンが水の泡になってしまいます。

Googleは”ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。”を理念に掲げ、SEO対策業者による検索順位の操作を阻むアルゴリズムのアップデートを行っています。

検索ユーザーがまた使いたいと思う検索エンジンを目指すことがGoogleの売上にもつながるということです。

年々、検索キーワードごとにユーザーが求めている情報を検索結果に表示させるアルゴリズムは精度を上げています。

一人ひとり異なる検索意図を把握するために、IPアドレスごとに検索順位が異なります。インターネットを利用する地域によっても検索順位は異なります。

Googleとユーザーのことを考えることがSEO対策

ページ内の文字数や太文字タグ(<b>タグ)の使いすぎを懸念する前に、「Googleはどのようなサイトにありがたみを感じるか」「訪問するユーザーがより満足するサイトは何か」を常に考え続け、実施していくことが重要です。SEO対策の情報を仕入れたら、この施策はユーザーのためになるのかを自問自答してSEO対策を行ってください。

短い表現でわかりやすく伝え、信頼度の高い情報の方がユーザーは喜びます。太文字が多すぎるとユーザーにとって何が重要なのか分かりづらくなります。ノウハウの背景をしっかり把握してSEO対策を行っていきましょう。

SEOの基本的な考え方は身につきましたか?次回は今すぐできるSEO対策をご紹介します。

次項:具体的なSEO内部施策